フィジオコントロールとは

ヤギ先生ヤギ先生

今日はAEDメーカーの一つ、フィジオコントロールを紹介しよう。

フィジオコントロールは日本ではあまり知名度が無いかもしれないが、AEDの基礎となる直流除細動器の基礎を確率して誕生した会社じゃ。

製品は世界104カ国に流通しているそうじゃ。

A子(ノーマル)

そうなんだ!AEDの基礎をつくって、世界でも有名な会社なんですね。

ヤギ先生ヤギ先生

そうじゃ。フィジオコントロールのAEDは日本でも早い段階から販売され始めた。

当時フィリップスや日本光電の勢いがすごく、その2強程のシェアはとれていないが、3番目のシェアを維持してきた印象じゃ。

最近は新しいメーカーの参入も増えて来ておりシェアの状況も刻々と変化してきておるがの。

A子(ノーマル)

そうなんですねー!なんかAEDの歴史を感じますねー。フィジオコントロールは世界の歴史、日本の歴史、どちらにも影響を与えてきた会社なんですねー。

ヤギ先生ヤギ先生

そうじゃ。日本での販売は、フィジオコントロールの現地法人、フィジオコントロールジャパン株式会社が担っておる。まずはそちらの会社情報を紹介しよう。

フィジオコントロールジャパン株式会社の会社情報

会社名フィジオコントロールジャパン株式会社
本社所在地東京都千代田区麹町5-3-3 
麹町KSスクエア
設立2011年
事業内容医療用機械器具、医療用機械器具の付属品、
消耗品に関する市場調査及び販売とサービスの提供
ヤギ先生ヤギ先生

日本はAED大国といわれており、市場規模が大きい。日本法人を設立して販売に尽力しておる。

フィジオコントロールジャパン株式会社の製品について

ヤギ先生ヤギ先生

フィジオコントロールはライフパックCR-Plusという製品を主力として販売してきた。この機種はSECOMのレンタルにも採用されるなどしており、日本でも普及している機器じゃ。

他にもライフパック1000という機種があるが、こちらはプロ仕様で、殆ど目にする事が無いので今回は省こう。

ヤギ先生ヤギ先生

フィジオコントロールが開発・販売してきたAEDに加えて、最近フィジオコントロール社が別のAEDメーカー、ハートサイン社を買収してラインナップに加わったAEDがある。

サマリタンPAD350Pじゃ。

このAEDはオムロンがレスキューハート HDF-3500として販売しているAEDと同じじゃ。ちょっと複雑じゃの。

ライフパックCR-Plus

 引用元:フィジオコントロールジャパン公式HP
http://www.physio-control.jp/product/crplus/

価格(定価):285,000円(税別)

ライフパックCR-Plusはフィジオコントロールが日本で長期間販売し続けているAEDです。SECOMのAEDレンタルのラインナップの、一番安い価格帯のAEDとなっています。セコムでAEDレンタルを検討したことがある場合、目にしている事もあるかと思います。

下で紹介する「サマンタンPAD350P」のように、この機種よりも小型&軽量のAEDも販売されるようになりましたが、当時はコンパクトさが一つの売りだったように思います。

保証期間も他メーカの一般的な期間である5年ではなく8年保証にするなどして差別化がされています。

また他のAEDの電気ショックのエネルギーは150J~200J程が一般的ですが、この機種は、1回目200J、2回目300J、3回目360Jとかなり高いエネルギーまでエスカレーションしていく所が特徴的です。

 

サマリタンPAD350P

  引用元:フィジオコントロールジャパン公式HP
http://www.physio-control.jp/product/tm-pad350p/

価格(定価):オープン価格

これまでのAEDと比較して、かなりコンパクトなAEDです。上で紹介しているCR-Plusはかなり小型なAEDで1.9kgでしたが、それよりも大幅に軽い1.1kgで、サイズも20cm×18.4cm×4.8cmととても小さいです。

また防塵・防水性能も、IP55がこれまでの最高水準でしたが、それよりも高いIP56となっています。

軽くて持ち運びに便利で、IP性能が高く水やチリにも非常に強いという事で、屋外での利用などでの活躍が期待されるAEDだと思います。

液晶画面とか成人・小児の切り替えスイッチとか、新しいAEDに追加されてきた機能は排除して、シンプルにコンパクトにしたAEDという印象です。

 

ヤギ先生ヤギ先生

フィジオコントロールの会社と商品、どうじゃったかな?

A子(ノーマル)

はい!今日も面白かったです。なんかAEDの歴史を感じましたし、AED会社の買収とか、ビジネス的な話もきけておもしろかったです。

ヤギ先生、今日もありがとうございました!